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マネーコラム

相続は生前対策が大切

2022/12/22 マネーコラム

 

ご自身やご家族に万が一があった場合の事を考えられたことがあるでしょうか。

縁起でもないことですので考える機会もありませんよね。

人が亡くなると相続手続きをしていく事になりますが、これが結構大変なのです。

 

まず3カ月以内に遺産を相続するかどうか決める必要があります。

もし多額の借金があるなど遺産がマイナスとなる場合は相続放棄か限定承認(プラスの財産の範囲で債務を引き受けること)をすることになります。

これらを3カ月以内にしなかった場合は単純承認したこととなり、相続を受けたとみなされます。

 

 

単純承認する場合、誰がどの遺産を相続するのか、相続人全員で話し合って決める必要があります。

これを「遺産分割協議」といいます。預貯金であれば分けやすいのですが、不動産など分けにくい財産がある場合は相続人間で揉めることも多いので注意が必要です。

また、亡くなられた方が会社オーナーの場合、株式を誰が相続するのかが重要な問題となります。

もし株を分けて持つこととなると、会社の重要なことを決めるときに揉める原因となるのでなるべく避けた方がいいかもしれません。

 

もし遺言書がある場合は、原則遺言書に書かれているとおりに遺産を分割していきます。

仮に、遺言書の内容に納得していない相続人がいても手続きをすすめることができるので相続手続きにおいて遺言書の有無は大きな問題となります。

 

そして、10カ月以内に申告・納税しなければならないのが相続税です。

財産を相続した場合に必ずかかるわけではなく、相続した財産の額から、借金などの負の財産を差し引いた額が、基礎控除額を上回る場合に相続税がかかります。

基礎控除は3,000万円+(法定相続人数×600万円)で計算した額となりますので、法定相続人が配偶者と子供2人の場合は4,800万円となり、相続した財産の額がそれ以下の場合は相続税はかかりません。

 

 

相続が発生すると、様々な事務手続きが次から次へと押し寄せてくることになります。

スムーズに進めるためには生前対策が大切で、事前に家族間で情報共有したり、遺言書を準備しておくといいでしょう。

「争族」が起こらないようにするために、まずはご家族で相続について話し合ってみましょう。

 

 

 

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